元古本屋が語るリサイクルショップの運営攻略!

CtoCの時代になりリサイクルはあらたなる局面へ

 今、リサイクルショップを開業する人が増えています。といっても、実際に店舗を構えるわけではなく、場合によっては自分のサイトを持たずに月数百万の収益を上げている人もいるといいます。これらはネット上の様々なプラットフォームの発達によって、ヤフオクや、アマゾンのマーケットプレイスなどがメジャー化していったためリサイクルショップを運営するハードルが一企業から、個人レベルまで一気に下がったということなのでしょう。しかし、そうした利便性の発展によって今現在、古物商の免許を習得していない個人の転売者や、ネットオークションを公衆の面前とするといった極端な判例から、謎の摘発が始まるのではないかという話も出てきています。さて、それではそんなインターネットの隆盛でどのようにリサイクルショップ業界が変わってきているのでしょうか?

インターネットの登場でどう変わったのか?

 インターネットの大衆化によってネットショップというモノが一般的な物としてすっかり受け入れられている現代ですが、様々な物を自宅にいながら手に入れられるという本当に便利な世の中になったものだと感心させられます。しかし、リサイクルショップやその他ネットショップ経営者に関してはそう感心してばかりもいられない状況になっています。確かに、ネットショップが市民権を得たことによって、実店舗を持たなくても大きな収益をあげられる時代になったことは素晴らしいことだと思いますが、それ以上にある問題が如実に表面化し始めているのです。その問題とは、価格や性能比較サイトなどが出来て有名になったことによる相場の露見と、ネットのCtoCビジネスの発展による個人販売のメジャー化です。

 これまでのネットが普及していなかった時代、はたまたまだネット黎明期の時代は、それぞれのお店が発行するチラシと睨めっこして価格を比較するしかありませんでした。勿論、実際の店舗にチラシを持っていかなければ、その商品が果たして高いのか安いのかといった基準を知ることはかなり難しかったですし、しかもチラシを持って行っていたとしても比較できるのは精々1、2社位です。ですが、今は検索することによってあらゆるものの価格を調べることが出来るようになってしまいました。価格ドットコムといった最安値や値段相場を表示してくれるサイトが有名化したこともそうですが、そもそも検索してしまえばその分野に詳しくない人でも、物の値段が殆どの場合わかってしまうという状態になっています。こうした相場が常に露見している状態にあると、リサイクルショップといった利ざやで儲けるタイプの二次販売店舗はやはり苦戦を強いられます。勿論それでも利益が出せるように安く買い上げるという方法もあるかもしれませんが、最近はヤフオクのメジャー化で「業者に売るよりも他人に直接売った方が高く売れる」と知ったユーザーが、個人対個人の取引を行うことも増えている為、安く買い上げる事自体も難易度を増してきています。また、唯一期待できる「業者に販売する手軽さ」に関しても、最近は一分で販売を開始できるお手軽なフリマアプリが数多く登場していることから、あまり期待できなくなってきてしまっています。それでも勿論、ネットリテラシーの無い層に対してある一定の需要があることは確かです。実店舗でしか物を買わない層もまだ一定数いることと、CtoCの取引に対して不安を感じている層も見込み客として考えてもいいでしょう。少しの希望は残っているものの基本的には縮小市場であるリサイクル業界ですが、それでは何故、今この市場への参入が非常に増えているのでしょうか?

何はともあれ一番簡単だから

 リサイクルショップの運営は、他のショップの運営と比べて簡単だという点が、この市場への新規参入を促す要因になっているのではないかと言われています。特に最近ではCtoCでの中古販売から入った人が軌道に乗り、古物商としての開業届を出すといった例も多く見られます。一昔前は資金の問題で参入が出来ないでいた人も、知識と技術さえそれなりにあれば原資3万程度からでも初められ、運営方法を間違えさえしなければ、素人でも安定した粗利率を叩き出せるようになっているのです。

古物商の免許が無くても出来る?

 営業的に(利益を得るために何度も繰り返し)行うのであれば、個人であっても古物商の免許は必要になる場合があります。ただし、これらは法律がザルになっている(ネットでの個人間取引にここまで火がつくと思っていなかった)こともあり、人によっては習得していないといったケースもあります。また、これが明確に必要となる線引は、新しいサービスが出つづけている事もあってか、どこなのかわからなくなりつつもあります。ただ、書類を用意することと印紙代として二万円程度用意しておけば、比較的簡単に習得出来るもので、住所の書き換えなどの作業は必要になりますが、更新費用や手続きは一切必要ないため、一生使える投資として習得しておくのが賢い方法なのだと思います。

商品の保証はCtoCでは中々難しい

 CtoCの取引でなくリサイクルショップを運営する大きな利点は、仕入れを大量に行えることの他には、リサイクル品となるとどうしても不安になる保証の面の問題があります。普通に使っていたのに壊れてしまったり、使えなくなってしまったりといった問題は顧客にとって深刻なリスクとしてありますし、ただ、新品を買うとなると値が張るので、中古品で手に入れたいが、どうしてもこの保証に関して不安が残るといった人が大多数なのでしょう。実際に、殆どの大手リサイクルショップに関してはこの安心保証を一つの売りにしているというお店が多いです。勿論これはプラス300円追加で払うと6ヶ月保証といった仕組みにしてもいいかもしれませんが、基本的に保証の条件を提示して無料のサービスとして提供するのが一番かと思います。人によっては「保証で破産しそうで怖い」という人もいるかもしれませんが、これがあると無いとでは購入への訴求性が全くと言っていい程変わってくるのです。

リサイクルショップの立ち位置は

 これからのリサイクルショップのあるべき立ち位置とは、一般的なオークション、WEB販売価格よりは安く、なおかつ妥当とも言える価格で、様々な手間を省き容易に自分の不要なものを売れる場所であり、そうした手間の面をカバーすることと、個人の中古品販売では出来ないような保証を手厚くしていくというところにあるでしょう。

元古本屋が語るリサイクルショップの運営攻略!